こっけいなおやつさんのメモ

セール10%OFF 2412円。 2021/11/03 クリア。物凄く贅沢なゲームだった。一度きりのシーンでさえ細部の細部まで描かれ、遊び心と愛に満ち溢れていた。驚きなのがモブキャラにさえ一瞬だけの固有の動きもある。それが各キャラに個性を付け息を吹き込んでいる。みなあの世界に生きていて生活してるのだ。またOPで見せたアニメーションも物凄かったが、あれをちゃんと落とし込めてるとは思わなかった、脱帽。ちなみにクリア後のこのゲームのスクショや動画の合計366枚であった。どのシーンを切り取っても壁に飾りたいくらいアート。水や草の表現が素晴らしいゲームは多々あれど、このゲームの風の表現は更に抜群。お金をかけたリアルなCG表現よりピクセルアートのこちらの方がどこか懐かしく温かく心地良いのだから不思議なものだ。ストーリーの大筋は古典の「(元)ボーイ ミーツ (かなり)ガール」のストーリーではあるが、恋愛関係ではなく親子(に近い関係)の冒険成長物語といった感じ。話の構成はやはりMother 3がほどよく近いかも知れない。セリフ回しやキャラの個性表現、毒を含んだ内容、身近な残酷さはちらほら。章終わりの独白とかね。でもそれが単なるマネではないのはこの作品の作り込みを見れば分かるので気にならないし、それをねじ伏せる強さがある。なのでここまで書いておいて何だけど比較するだけ野暮かな。ただストーリーはもう少しMotherぐらい分かりやすく、王道でもいい気もする(笑)。結局一章の町長は何だったのか?とか思う部分もある。あ、あと関係ないけどマザーと珊が呼ばれ、主人公がジョンとくれば、レノンとも言いたくなるよね(そんな人物は登場しなかったが)。難を言えば、ミニゲームの難しさや収集要素の取り逃し問題を抱えている。が、もう一回遊び味わえば解決する。その価値はあるので問題ないと思う(笑)。とはいえ今後アプデでチャプターセレクトを考えてるらしいので様子をみるのもいいだろう。ゲームのアクション部分はあまりにも世界観(&その表現)が凄いので、比べてしまうと物足りなさはあるのかも知れない。が、終盤に近づくにつれ、熱い戦いが加速する(最後の2戦は新鮮味もあるし、単純にカッコいい)。このゲームの美しさはもっと多くの人が体験して欲しいし、これだけ力を入れた作品なのでもっと売れて欲しい。☆を細かく付けるならば4.5かな。

遊び終わった